セフレメンタル南向き
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セフレ関係によって起こるトラブルや悩みの原因を探る

「セフレ関係に陥ってはいけないタイプの女性」と「セフレにしてはいけないタイプの男性」は結びつきやすい傾向にあります。

これは、「セフレ関係が向いている男女」以上に結びつきやすい組み合わせであり、この組み合わせが形成される限り、セフレ関係というものは、女性はセフレであるということに悩み苦しみ続け、男性は風俗よりも安上がりな「タダマン」ができる女性をキープして相手を性処理の道具としてのみ扱うという悪循環が無数に誕生し、そのような関係が何度も繰り返し反復されることになるでしょう。

「セフレにしてもいいタイプの男性」というのは、切り詰めていくと、おそらく「一種類」の男性しかいません。

それは、関係を持つことになる相手の女性が自分と同じように「肉体関係のみ」であるというセフレの原則をよく理解し、また了解しているか、ということをしっかりと確認した上で、相手の人格を尊重しながらセフレ関係を築こうとする男性です。

つまり、「セフレ関係に陥ってはいけないタイプの女性」と判断した相手とはセフレ関係を築かない、というルールを自分に課している男性だけが「セフレにしてもいいタイプの男性」ということになります。

セフレにしてはいけない男性が9割

「あなたはセフレなんて関係を求めてはいけない女性だ。あなたは私のような無責任なセフレ志望男とセフレになるのではなくて、もっと素敵な出会いを求めて、責任を持ってあなたの全存在を愛してくれるような男性とちゃんとした人間関係を築く恋愛をしたほうがいい」、そういって性交渉を断ち切り、まろびだしつつあったいきりたったギンギンの陰茎をそっとパンツの中に収め、ジッパーをあげてくれるような男性。セフレ紳士

極端かつ戯画的ではありますが、このようなちょっと間抜けな印象が強いと言わざるを得ない、「セフレ関係ということに真面目な男性」だけが、「セフレにしてもいいタイプの男性」のイメージ、理想ということになるでしょう。

ところが、当然ながら、かつ、残念なことに、このような「厳しい戒律」とも言えるようなセフレルールを自分に課して忠実に守っている間抜けな騎士道精神の持ち主というような男性は、セフレ探しをしている男性のなかにはほとんどいません。

下手すると、限りなくゼロに近い可能性のほうが高いです。セフレを探しているような男性は、基本的には脳が睾丸に支配された性獣ばかりであり、とにかくセックスができればなんでもいい、と考えて相手を慮ることがない男性ばかりです。

かなり多目に甘く見たとしても、「セフレにしてもいいタイプの男性」と「セフレにしてはいけないタイプの男性」の割合というのは“1:9”ほどのかなり偏った比率を指し示すことになるのではないか、と私は睨んでいます。

世の中でわざわざセフレを作ろうとしている男性の9割は「セフレにしてはいけない男性」であり、それを隠してもいるのだという認識を、セフレとして性欲処理の道具にさせられる可能性がある女性は、危機意識として持たなければならないでしょう。

セフレ関係を楽しめるタイプの女性

「セフレにしてはいけない男性」について語るにあたって「セフレにしてもいい男性」を提示したのと同様に、「セフレ関係に陥ってはいけないタイプの女性」についても、まずは「セフレ関係を楽しめるタイプの女性」をまずは提示したほうが話が早いでしょう。

「セフレ関係を楽しめるタイプの女性」というのは、「セックスに感情を一切持ち込まず、純粋に男性との肉体のみの関係を楽しめる。セックスをスポーツを楽しむような感覚でプレイすることができる女性」、「性行為と恋愛を完全に切り離して考えている女性」ということになります。

この「セフレ関係を楽しめるタイプ女性」に関しては、セフレ関係というものを純粋な肉体関係として了解し、それを遂行できる女性ですから、「セフレにしてもいいタイプの男性」と「セフレにしてはいけないタイプの男性」の境目を無化して、男性器だけを相手にし、それぞれのタイプと、後腐れのない良好なセフレ関係を形成することが可能です。

ただ、「セフレにしてはいけないタイプの男性」のなかには、こういった明るいヤリマン(褒め言葉です)ともいえる「セフレ関係を楽しめるタイプの女性」ではなくて、「セフレ関係に陥ってはいけないタイプの女性」を性的に支配してマウントをとるようなセックスを好むという悪癖を持つ男性も多いですから、「セフレにしてはいけないタイプの男性」からの性交渉が敬遠される傾向もあります。

「セフレ関係を楽しめるタイプの女性」というのは、セックスにおいては主体的な女性であり、女性の主体性を認めることがない男性にとっては目障りな存在として映ることがあります。

女性を性処理の道具として考えている男性

成熟した考え方を持つ男女であれば、お互いのそれぞれの主体性に敬意を払った上で相手の立場を認めつつ対等な力関係のもとセックスを楽しむ程度の感性は持っていますから、「セフレ関係を楽しめるタイプ女性」の明るくしたたかな主体性を前にして怖気づくということはまずありません。

セックスという行為を、男女が一つの快楽に向かってお互いを高めあっていくという対話的な行為としてではなく(セフレ以外の男女の関係においては、さしずめ、これは「愛」を確かめ合う行為ということになるでしょうか)、単なる「性欲処理」の都合のよい道具としてのみ相手を扱う傾向がある「セフレにしてはいけないタイプの男性」は、自分が性的に扱う女性という存在には可能な限り主体性を失っていてもらいたいという願望を根強く持っている傾向が見られます。

「セフレ関係に陥ってはいけないタイプの女性」が「セフレにしてはいけないタイプの男性」とセフレになってしまった体験談などを読んでいると、セフレという関係性は、男性の場合は、単純な性欲解消の問題だけで成立しているのではないのではないか、ということを考えさせられることが多くあります。

ヤリ逃げと性処理道具としての飼い殺し

「セフレにしてはいけないタイプの男性」に特徴的なのは、女性を見下す態度です。「セフレにしてはいけないタイプの男性」は、主体性を持った女性によって自分を否定されたり、否定される以前に、女性という存在がなにか自分と対等であること自体を認めることができません。それを認めない上で、自分がいつでも上位に立ち続ける支配関係を維持していく必要があります。

主体的な態度で性行為を対等の立場で楽しもうとする「セフレ関係を楽しめるタイプの女性」は、セックスはできるものの、性的な関係性に自分を上位に置いた権力の勾配を設定しておきたいというタイプの男性の、男性本位の都合からはやや厄介な存在になるでしょう

セフレ関係を築く男女において、「セフレ関係を楽しめるタイプの女性」と「セフレにしてはいけないタイプの男性」という組み合わせ以上に、「セフレ関係に陥ってはいけないタイプの女性」と「セフレにしてはいけないタイプの男性」という組み合わせが多くなってしまう背景には、「セフレにしてはいけないタイプの男性」による女性の主体性の拒否というものが、性欲以上か、性欲に匹敵する要素として働いているのではないかと思われます。

その結果として「セフレ関係に陥ってはいけないタイプの女性」が「ヤリ逃げ」や「性処理道具としての飼い殺し」に悩み苦しむことになります。

セフレの基本原則である「肉体関係のみ」

「肉体関係のみ」というセフレの基本原則を守るということと、「相手を一人の人間として尊重しない」ということは別です。「肉体関係のみ」などというと、相手のことなど全く気遣わない冷酷な関係を想像するかもしれませんが、実はそうではありません。

「セフレにしてもいいタイプの男性」と「セフレ関係を楽しむことができるタイプの女性」に共通しているのは、「肉体関係のみ」というルールを厳守しつつも、セフレとなる相手のことを「性処理の道具」としては認識していない、ということです。

もちろん、「肉体関係のみ」というルールがありますから、相手のプライベートの領域にズカズカと踏み込んだりだとか、性行為を通して相手に恋愛感情を抱き、交際を要求したりだとか、結婚を迫ったりだとか、そういうことはしません。

こういった異性愛に通ずるような感情の排除、プライベートの尊重などは、「冷酷さ」ではなく、「肉体関係のみ」という原則で成り立つセフレ関係を楽しむための「気遣い」であり、お互いの「尊重」によるものです。

セフレの原則を守れるタイプは少ない

セフレを作ろうとする人間は、男女問わず、このあたりの割り切った関係を成立させるための基本的な態度を理解していない場合が多々見られます。

このセフレの原則への不理解と、その原則の上でとるべき相手への礼儀ともいえる距離感の感覚の不所持は、「セフレ関係が向いている男女」以上に、「セフレ関係に陥ってはいけないタイプの女性」と「セフレにしてはいけないタイプの男性」が結びつきやすい原因であるといえます。

「セフレにしてもいいタイプの男性」と「セフレにしてはいけないタイプの男性」の割合が甘く見積もっても“1:9”ほどの割合であるだろうということは前述した通りですが、この偏向した割合は、「セフレ関係を楽しめるタイプの女性」と「セフレ関係に陥ってはいけないタイプの女性」の割合と対応しているように思われます。

お互いの割合がそれぞれ9割同士であるならば、この組み合わせがセフレ関係における大多数を占めることになるのは当然であるでしょう。9割は多すぎだ、としても、「セフレ関係を楽しめるタイプの女性」や「セフレにしてもいいタイプの男性」のほうが絶対数が少ないということばかりは疑いようがありません。

望ましくないセフレ関係の組み合わせ

「セフレ関係に陥ってはいけないタイプの女性」というのは、性行為と恋愛を結びつける傾向があり、セフレ相手のプライベート領域に侵攻しようとし、あわよくば相手と交際しようとする精神が抑えきれない女性、セックスをしているだけ、という関係が耐えられない女性のことです。

また、明るいヤリマンほど熱烈にセックスが好きなわけでもなく、主体性を持つこともなく、半強姦的ともいえる行きずりのセックスによって導かれたに過ぎない恋愛感情に流されるままに行動を継続してしまう女性もここに該当するでしょう。

「セフレにしてはいけないタイプの男性」は、セフレ相手の女性という存在を、性風俗で働く女性たちとは違っていつでも無料でセックスができる都合がいい女性と考えている男性です。

その都合のいい男性は、自分に決して逆らうことがない主体性が欠如した女性でなければならず、そういった女性をセックスによる恋愛感情の芽生えによって自分の支配下に起き、権力勾配を性行為を通して形成することを好む男性です。

何人とセックスしている、何人のセフレをキープしている、という「数値としての成果」を、自分が所有している「強固な男性性」として、身内の男性社会のなかで自慢して他の男性に対してマウントをとる、ということも、「セフレにしてはいけないタイプの男性」がセフレを作るためのモチベーションの一つとして機能しているでしょう。

セフレ関係に不向きな女性はご用心

セフレ関係における異性トラブルや悩みなどは、大抵の場合、これらの異性同士の組み合わせによって発生する個々の事象を展開しているに過ぎません。

「セフレ関係に陥ってはいけないタイプの女性」という捕食対象がいる限り、「セフレにしてはいけないタイプの男性」はセフレを探し続けるでしょう。そういった男性がいなくなることはまず考えられません。

ですから、セフレ関係による異性トラブルを避けるためには、「セフレ関係に陥ってはいけないタイプの女性」が警戒心を持って「セフレにしてはいけないタイプの男性」と接するように気をつけるしかありません。

そして、「セックス」という行為を「趣味」の領域にまで高めることに成功した特殊な感性のみが可能なセフレ関係という困難な関係性を極力回避し、自分の存在を「性処理の道具」としてではなく「一人の人間」として扱ってくれる男性と平凡な恋愛関係を築く方向へと進むとよいでしょう。